遺品整理をする時期は?

遺品整理をするタイミングって意外と難しいと感じる人も少なくはありません。いつ行うことが最適なのか迷ってしまいますよね。さて実際に適切な時期はいつになるのでしょうか…。
遺品整理の時期はこれといった決まりはない
遺品整理の時期については、具体的にこれだけの日数にしなくてはいけないという決まりがないので、”この時期に”といったものは一切ありません。
通常は法事の準備などしなくてはいけないことがある程度落ち着いてから、予定が調整できるようになってから整理を始めることが多いかと思います。
●整理する物によって始める時期は違う
法的や手続きが必要なものなど相続税がかかってしまうものなどは、早めの対処が必要になります。
また、手続きするのに期日が決っているものがあるため、早めの段階で調べておくと、焦らずスムーズに進められることでしょう。
最初にしておかなくていけないものを先に行なってから、思い出があるものについてはゆっくりと時間をかけて片付けていくなどして、整理を行う時期を分ける作業を進めることがおすすめです。
●遺品整理を始める時期の目安

おおまかに目安をご説明しますと、区切りの良い法事の後や、、親族が全員集まる一周忌などのタイミングが一番良いかと思います。
親族で何も相談をせずに整理を1人で進めてしまうと大きなトラブルに繋がってしまうことが多くあります。
遺品整理は、必ずと言って良いほど親族が揃ってから、しっかりと話し合いをしてから進めて行きましょう。
また、故人が賃貸マンションなどに住んでいた際は、家賃や部屋の明け渡しの関係上、急いで整理を行わなくてはいけない状況になることもあるので、管理会社や大家さんに早めに確認しておくと良いです。
だからと言って悲しみがある中ですぐに行動に移すというのはとても大変なことです。無理はせず気持ちが落ち着いてからゆっくりと遺品整理を行うという方法もありますよ。
遺品整理をする方法
遺品整理には大きく3つに分けると、自身で行う方法と遺品整理のプロに頼む方法とリサイクル業者に頼むといったやり方があります。自分たちで行うのと遺品整理のプロに依頼するのとリサイクル業者とそれぞれのメリット・デメリットをお教え致します。
●自分たちで整理する

故人の遺品を、親族だけで整理する方法です。これらは、遺品の仕分けや各種手続きすべてを自分たちで行うことになります。
メリットとしては、残されたものを自分達で丁寧に仕分けができることや、整理にかかる費用が抑えることができるなどがあります。
ですが、多くの時間と手間をかかる点が最大のデメリットでしょう。
気持ちの整理がついていないときに急ぎで行わなくてはいけなくなったときに、さらに悲しみが増えてしまうといった問題もあることでしょう。
●遺品整理のプロに頼む
遺品の仕分けをプロにお願いすることです。
経験豊富なプロに頼むことによって、安心して作業を任せられるというメリットが大きくあります。
お仕事の都合でなかなか時間が作れない人でもお任せできます。
デメリットと言えば、”費用がかかってしまう” ”業者に頼むことでトラブルが起きる”こともあり得ます。
依頼する業者によって、遺品を雑に扱われたり、大切なもので保管しておきたかった物を間違えて処分されてしまったりなどのトラブルもあるため、信頼・安心して任せることができる業者選びが重要になります。
料金やサービス内容は業者によって違うので、良い所を探すのは難しく迷ってしまうかもしれませんが、故人の残していった物を適切に整理してもらえて、対応が丁寧で大切に扱ってくれ要求にもできるだけ応えてくれるような業者を選ぶようにしましょう。
●リサイクル・買取り業者に頼む
近年では、リサイクル業者や買取り業者が遺品を買取ってくれるケースが増えてきています。
これらの業者は家電や、色々な日用品まで幅広く取り扱っているため、早く片づけを終わらせたい人や、少しでも現金にしたい人には、このような業者を利用する方も居ます。
買取り業者はリサイクルショップと違い買取りが限定されてしまうことはありますが、高額で買取りしてもらえる可能性もあるでしょう。
さらに近年では買取り比較サイトが充実いるので、どこのお店で一番高値で買取ってくれるかがすぐに簡単に調べられることができます。出張買取りも可能ですので、店舗に持ち込む必要がなくなり手間を省くことができます。
注意点
遺品整理は自身で行うときでも、業者にお願いするにしても、気をつけなければならない注意点がいくつかあります。それらの注意点にしっかりと注目して失敗を少しでも減らしていきましょう。
■親族(相続人)とのトラブル

相続人が複数いるとなると、一人で整理を行ってしまうと金品の配分などをめぐりトラブルになってしまうことが考えられます。
遺品整理は、自己判断で行動するのではなく必ず相続人全員で一緒に行うようにしてください。そうすることでトラブルを防ぐことができるでしょう。
何を形見にするか残して置くものなど、前もって決めておくことが大切です。一番良い方法は整理している時にでも一度足を運んでもらうって確認してもらうことが好ましいです。
また、処理の費用は誰が負担するのか、買取り出来たお金はどうするのか、どのようにして分配するのかも早めの段階で決めておくと良いでしょう。
■手続き書類は早めに準備しておく

手続きが必要な書類については、期日が設けられているものがほとんどでしょう。特に貴重品の整理については、早めに片付けておく必要があります。
■処分するか迷うものは一度保留にする
整理している際に処分の方法に迷うことや処分するか迷うものが出てくることもあるでしょう。そういった場合は、一旦保留にしておく良いですよ。
故人が亡くなって間もないときに遺品整理を行わなければならないとなった際に、冷静な判断力が欠けていることがあるからです。
時間を置いて、気持ちが落ち着いてからあらためて判断すると、”捨てずに置いておけば良かった”と後悔することもなくなるでしょう。
遺品整理の時期・片付けの方法は人それぞれ違う
法事や各種手続きなどで、故人の死を悲しむ暇もなくさらには、遺品整理までしなくてはいけないとなると、気持ちが重くなり気持ちが付いていかなくなります。
ですが、遺品整理はすぐにしなくてはいけないといった決まりはなく、始めるタイミングや整理の方法は人それぞれ違うのです。無理をして整理を始めるのではなく、自分にとって適切な時期を考えてから行動しても決して遅くはないでしょう。
しかし、一つだけ大切なことと言えば、自己判断で行ってはいけないということ。必ず話し合いをしながら進めていくようにしてください。
トラブルなく、故人の残したものを一つひとつ丁寧に整理していくことで、悲しみも徐々に落ち着いていくのではないでしょうか。